とまと煮込み

とまとがボヤく

無能の檻

皆さんはこんな経験はないだろうか。 自分は無能だからこの職場で給料が上がったりしない、と薄々気づいているのに、有能になろうという努力は一切しない。そして、低給には不満なくせに転職活動をしようとも思わない。 これは優秀で給料もぼちぼちな僕のような恵まれた人間の話ではなくその辺に転がってる石ころの話だ。

かつていた職場は、まさに無能の檻であった。無能ほどどこに行く事もできず、どこにも必要とされず、その場に居座ることがせいぜいだった。 しかし企業が長く続くとそういう体制に免疫ができるのだ。自然と、無能のたまり場ができる。 無能だけど、体は丈夫で長時間労働に耐えうるなら使いみちがある。 昨今のブラック企業の問題を見ていれば少なくともそういう人間に需要があることが伺える。早くそんな仕事は人工知能とかでどーにかしていただきたい。人間さえいればOKな職場は意外と掃いて捨てるほどあるのだ。

だけど、本当に何もできない、何もしない、そんなやつは一箇所にとどまる性質を持っている。 故に、無能の檻となってしまった職場からは、早く離れたほうがいい。人は悲しいかな、底辺に合わせて生きてしまうのだ。 自らが底辺になるぐらいいいところに身を置き続けたほうが、よっぽどいい。たとえ劣等感に苛まれたとしてもだ。